音を立てずに落ちる花びら 水面に溶ける

    ホラーのように見える星がほらきらり紅色
    見る事から異なる物を見る瞽
    水面を這う蛇ミンネザングの調子が揺蕩う
    夜の森の隙間から零れる滲んだ月
    雨の後の光と虹蜻蛉の儚さを見惚れ 偲を詠う聾唖
    漆を付けた黒の闇を縫いあわせ蓋を閉じる
    内から永久を求めて泣いた月の穹を敷き詰めて
    死に向かう羽を動かし翔ぶ蝶の粉が星を纏い光る
    頬を撫で翔んでいく雪が舞う桜に似ながら
    瞬く眼に星が堕ちて煌めいて何も見えなくなった
    透明な硝子で編んだ理想を霧雨のように聲は微睡む
    風が吹いて吟遊詩人の声帯をさらっていく
    逃げる悪意を見つめた瞼 流れる緋色が化粧に成る

迷い進む星の光が降る 憐れな涙 咲いた花
         

 


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