冬に芽吹く名もない花
種子はすでに用意されている何ひとつ思い出す必要はない
何ひとつ夢見る必要もない
ただ
幾重にも重なり合う深い感情に導かれ
この星を薄く包む絹の大気の静けさから
水の一滴のように新しい朝が生まれ
日々のまどろみを破って太陽が昇る絡み合い 縺れ合う吐息が織りなす
いくつもの声の文様
混沌のうちに潜む秩序ふたつの魂を限りなくひとつに変奏する
闇の中ひとつの音が輝き始める
音は声をいざない吐息を呼び和音連結するやさしい種子を埋められて
花のようにわたしは咲くあなたはすべてを思い出し わたしの夢を見る