電気を消したら
月の明かりが邪魔だった
一瞬だけ鏡に映る自分が見えた
だから
久しぶりに腕を切った
ほんの少しだけ
でもすごく痛くて

泣いた。

遠くでは猫が愛欲しさに鳴いているだろう
都会では少女が金欲しさに愛のないセックスをしているだろう
病院では胎児が窮屈な母親のお腹で
一生懸命に生まれようとしているだろう

それらはすべて ある日の午前二時の出来事


そして  わたしは、、 牙を捨て 人に還った。

 


  ≪word