遅れてきた雪が街のざわめきを吸いこみながら降り積もる
普段見向きもしない街灯の明かりに目がいっては
意外という言葉を拾い集めて吐き出した

コンビニはいつものように心持ち傘立てが窮屈そうだ
ふいに囁きが耳を通り抜けて横断歩道に影だけ残した

街は雪のことなど忘れてしまう
雪は街のことなど見もしない
時は風車みたいにまわって
遠心力で答えを振り切ろうとする

傘立てに忘れられていった傘
くるくるまわってどんな朝を連れてくるんだろう


アスファルトに眠る
名も知らぬ子どもの見ている夢のことを想像してみる

 


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