小舟を漕ぎ入り江を手にいれ
自惚れながら夕暮れを待つ
その繰り返しの毎日だけで
海は彼女を受けいれたという

波のない夜が星をひきつれ
すべてを食い尽し太った朝がくる
焼けるような太陽と支配
静止画の脈拍を盗み取る樹木

ぼくは部屋に忘れ物をして
通りを逆撫でするように歩いてる

循環する神経細胞のつらなりに
誰かの震えも風に巻き上げられて
的確な自然に溶けあい薄れ
歩行する物を受けいれてくれる

ぼくは部屋に忘れ物をして 通りを逆さに歩いてる


 


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