摺り硝子越しにキスをするような感覚
曇空と呼吸と冷たい雨 溶け合えぬ温度
隣にいるのはきみ だけど本当にきみ?
黙り込んで水滴を数えるぼく
錆びた塗装を剥がすきみ

「 別に楽しくなんて無いけど 」

ぼくはいつからか触れることを避た
きみは窓についた水滴を舌でなぞる
あどけなく赤い舌先 きみは本当にきみ?
短針と脈と立ち上がるぼく湿るアスファルト
摺り硝子越しに見つめるきみ
きみには何が見えている

「 いつか誰かに攫って欲しい 」

 

 

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