夜深く雨が降る
憂えた大地を
時間をかけて癒していく恋人のように

どこまでも静かに
かわることのないリズムで抱擁するとき
かたくなだった乙女のやがて恥じらうように開く
はじめての愛に涙するように潤って
花を咲かす

傘をさして帰る場所は
秘めたる夢の水鏡
現実の時の中で
花のように夢を
紡いでゆく難しさ

いたずらに慈雨に濡れて
受けた想いの数々を
奏でるような雨音の調べに乗せて

どんな雨も冷たくはなかった、、と



  ≪word